書評【Think Simple - アップルを生みだす熱狂的哲学】

今日は最近読んだ本の紹介です。

この本はアップルとずっと一緒に仕事をしていた広告代理店の著者が、アップルと共にどのようにマーケティングを行なってきたのかが詳細に書かれています。また著者はデルやインテルでも同じようにマーケティングの仕事に携わっていたので、その2社とアップルとの対比がまた面白いです。一般的な日本の企業もデルやインテルに置き換えられるでしょう。

 

 

【シンプルであることの重要性】

--シンプルの杖を振る--


 

ジョブズがシンプルさを愛した話は有名ですが、なぜシンプルが重要なのか。なぜ複雑さは敵なのか。シンプルさは明瞭さであり、簡潔さであり、直接的である。人は本能的にシンプルさと友達なのだと。

 

例えば自分の出した答えに70%の自信しかないときに悪い意味で賢い説明で相手を納得させるようなことがありませんか?シンプルさを追求するなら100%の答えを用意すべきなのです。なぜなら100%が完璧だというシンプルな真実があるからです。100%の答えがわかるくらいなら初めからそうしてるに決まってるだろと言われちゃいそうですが、そこをアップルはどう乗り越えてきたのでしょうか?

 

そういったことが例えばアップルの日々の会議、ジョブズの決断から非常に具体性を持って(なぜなら著者がずっとその場にいたのですから)読み取ることができます。ジョブズの伝記を読まれた方も多いと思いますが、あの本では描かれていないジョブズがこの本で見受けられます。

 

 

 

【アップルにとってのイノベーション】

--消費者にとって魅力的に映ったのは、アップルがデザイン段階でおこなう引き算だったのだ。--


 

アップルの革命性はワクワクすると同時にクリエイティブさを追求することにワクワクさせてくれます。あなたが何かを創造している、創造したいものがある、クリエイティブさに執着心がある。それならばきっとアップルがその最初のヒントを見せてくれるはずです。

 

--焦点を合わせるということは、その対象に対してイエスと言う意味だと人々は考える。だが、それだけではない。そこにあるほかの一〇〇のよいアイデアにノーと言うことも意味するのだ。選ぶのは慎重にしなければならない。私は自分がしてきたことと同じくらい、してこなかったことに誇りを持っている。イノベーションは一〇〇〇もの物事にノーと言うことなのだ。--

 

 

  

【アップルの会議】

--いつだって参加者の数が増えれば、複雑さも席に座らせることになる--

--部屋にいる者は全員がそこにいるべき理由を持っていること--


この本で印象的なのはアップルが行っている会議について非常に詳細に書かれていることです。なぜ会議を行うのか。なぜその人数なのか。誰が出席するのか。私もインターン期間中に何度も会議には参加しましたが反省すべき点が多々あったことを痛感しました。入社したらその辺りはもっと提言出来るものと思います。

 

 

 

シンプルさ、クリエイティブさに関しても、この会議についても、すべてに共通して言えることは目的意識を常に持っていることの重要さだと思います。そしてその目的がはっきりしている、つまり“シンプル”なのであれば自分たちのやるべきことは自ずとシンプルに見えてくるということですね。

 

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